20/06/2026
今日は父の日。
少しだけ、私の父の話をさせてください。
父は長姫高校の定時制を卒業後、阿智村のお菓子屋で働き始めました。 決して恵まれた環境ではありませんでしたが、「お菓子づくりが好きだ」という想いを胸に、一歩ずつ職人としての道を歩みました。
その後、東京・原宿にあった「フランス菓子マロン」で修業の機会をいただきます。 当時の原宿は、今以上に華やかで最先端の文化が集まる場所。 地方出身の若い職人にとっては、夢のような世界だったと思います。
そこで技術だけでなく、お客様に喜んでいただくことの大切さ、お菓子づくりへの誇りを学びました。
そして飯田へ戻り、修業時代のお店から暖簾分けという形で「マロン」の名前とロゴを受け継ぎました。
それから今日まで。
何十年もの間、朝早くから夜遅くまで厨房に立ち続け、 地域の皆さまに支えられながら、一つひとつのお菓子を真面目につくり続けてきました。
子どもの頃の私は、父と遊んだ思い出よりも、白衣を着て仕事をしている姿の方を多く覚えています。
正直、当時はその背中の大きさを理解できませんでした。
しかし今、自分が経営を引き継ぎ、同じように悩み、考え、お店を守ろうとする立場になって初めて分かることがあります。
父が守ってきたのは、お店だけではありません。
お客様との信頼、 地域とのつながり、 そして「マロン」という名前に込められた想いでした。
父が受け継いだ暖簾を、今度は私たちが未来へつないでいく。
それが父への何よりの恩返しなのだと思います。
お父さん、いつもありがとう。
そして、マロンを支えてくださるすべてのお客様へ。 父が大切にしてきた想いを受け継ぎながら、これからも皆さまに喜んでいただけるお菓子づくりを続けてまいります。
父の日に感謝を込めて。
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